金刃大ショック…マウンド見られず
こんなの野球場じゃない…。巨人の新人11選手が15日、本拠地の東京ドームを見学した。しかし、グラウンド上では通信販売企業の大バーゲンが開催されており、大学社会人希望枠の金刃憲人投手(22)らは肝心のマウンドやブルペンを見られずに終わった。自分の勇姿をイメージするはずが、失意の見学会に終わった。
あれれ…。これが日本を代表するドーム球場なの?スタンドに足を踏み入れた選手の目に飛び込んできたのは信じられない光景だった。
グラウンドの上には色とりどりのバルーン。緑色のシートが敷き詰められ、スキー・スノボー用品からブランドバッグまで所狭しと陳列されていた。
希望に満ちあふれて本拠地を訪れた金刃は自分がマウンドに立つ姿を「イメージできませんでした…」とポツリ。シーズンオフの静寂な球場を思い浮かべていたが、ものの見事に裏切られた。
行われていたのは「2006さよなら大バーゲン in 東京ドーム」。通信販売の「ディノス」が年に数回行う数万人規模のバーゲンだ。この日が3日間開催の初日で、2006円と格安のルイ・ヴィトンのポーチなどを目当てに、女性客らが行列をつくった。
辛うじてロッカールームとシャワー室は普段通りだったが、ブルペンには陳列を待つ商品の段ボール箱が山積み。選手サロンにはバーゲンスタッフがたむろしていた。
引率の球団スカウトはバーゲン開催を把握していたが、入団会見などの日程上、見学日に設定せざるを得なかったという。ただ、知らなかった球団関係者もおり、「びっくりした」と口あんぐりだ。
スタンドから会場を見つめる11人の姿が大型ビジョンに映し出され、来場客に紹介されるサービスもあったが、選手のテンションは上がらない。金刃も「イベントをしてたんで仕方ない」とションボリだった。
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