岡田監督憤慨!巨人スパイ疑惑
阪神・岡田彰布監督(48)が、巨人(2)戦の二回表終了時に、橘高球審に対し、巨人ベンチから打席の打者に対して声を出す“球種の伝達行為”と疑わしき行為が行われていることを指摘。橘高球審もこれを認め、巨人・原監督に注意した。
伝統の一戦にあるまじき“スパイ行為”に岡田監督も黙ってはいられなかった。
初回の守り。いきなり無死一、二塁で打者・二岡の時にそれは起こった。カウント2―0からの3球目、打者寄りに捕手・矢野が体を動かしたときに、一塁の巨人ベンチから「ワァー」と声が出た。直後、140キロのストレートを二岡はきれいに捕え、三塁横を破る適時二塁打になった。
このとき、矢野が橘高球審に「声を出している」と指摘。この回の守りが終わったあと、矢野から事情を聴いた岡田監督が二回表終了時に橘高球審に対し「ベンチから声を出すのは“球種の伝達行為”に当たるんじゃないのか」と訴えた。
橘高球審はこれについて「私も声を出しているのは聞きました。岡田監督は『村田コーチだ』と言われていました。球種を伝達しているかどうかは分かりませんが、12球団監督会議での取り決めに違反しているということで、原監督に『声を発するのはやめてください』と言いにいきました」と説明した。
指摘後は収まったが、真剣勝負の場での“スパイ行為”と見られてもおかしくない行為に指揮官は憤りを隠せない。
「ベンチから声を出したらアカンっていうのは(監督会議で)決めたことやろ。それをやってたから審判に言うたんや。(口にチャックのジェスチャー)しかやらんからな。それじゃあアカンやろう」
前夜はストライク、ボールの判定に泣かされ、審判控室まで抗議に行った。その怒りは食事をとる気も失せたほどで、一夜明けても収まらなかった。追い討ちをかけるようにこの日は“スパイ行為”だ。
巨人の快進撃で、伝統の一戦はここ数年なかった盛り上がりを見せている。“スパイ行為”で水を差されるのは本望ではない。正々堂々と勝負を決する。指揮官の望みはそれだけだ。
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