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岩村気概で松井越え…早くも明暗、両者の差はどこに

  【オークランド=本間普喜】メジャー初挑戦のデビルレイズ・岩村明憲内野手、メジャー5年目のヤンキース・松井秀喜外野手。まだ開幕したばかりだが、早くも両者の明暗が分かれている。岩村は開幕から8試合連続安打(12日現在)を記録し、地元タンパベイでは「イチローの再来か」とまで騒がれている。一方の松井は開幕からわずか4試合で故障者リスト入り。ファンを落胆させた。一体、両者の差はどこにあるのか。

  戦前の期待はどうだったか。キャンプ前恒例のスポーティングニューズ誌のレイティング(10段階評価)では、日本人選手のトップがイチローの9.5。続いて、松井8.8、松坂8.6、井口8.4、斎藤8.4、城島8.1、岩村7.3、井川6.5という順。

  オープン戦に入ってからも岩村の成績はさっぱり。通算59打数13安打、打率.220、0本塁打。この超低空飛行に「岩村はメジャーでは通用しないのではないか」という声もあった。対する松井はオープン戦絶好調。本塁打こそ1本だが、62打数21安打で打率.339。「今年こそは」と期待された。

  だが、レギュラーシーズンが始まった途端に立場は完全に逆転した。

  岩村は開幕からの連続試合安打で松井の持つ新人日本人選手の記録「7」をあっさりと抜き去ったのに対し、松井は、開幕からわずか4試合、14打席目で左太ももを痛め、15日間の故障者リスト入り。戦前の下馬評やオープン戦の結果がいかに当てにならないかということの証左だが、果たしてそれだけか。

  岩村は、オープン戦で結果が出ないときも常に前向きだった。「今は別に打てなくてもいい。メジャーに慣れることの方が大事だ」。その言葉通り、慣れないメジャーのストライクゾーンや外角攻めに必死で格闘していた。岩村は「オープン戦で苦しんだことがよかった。その苦労がようやく報われた」と話す。座右の銘の「何苦楚魂」で苦しみを見事に結果に結びつけた格好だ。

  対する松井は「もう5年目ですからね。慣れています。例年通りにやるだけです」という言葉を度々口にした。骨折からの復活の意気込みを聞かれても、「復帰は昨年終盤にしていますからね、特別なことはないです。例年通りです」。もちろん、例年並に松井なりにベストは尽くしていた。だが、ルーキー・岩村のような“がむしゃらさ”に欠けていたことは否めないだろう。

  ヤクルト-デビルレイズ、巨人-ヤンキースという育った環境の違いも大きいが、岩村はファンの求めるサインにはどんなに長時間になっても応じるなど、そのひたむきさが多くのファンの心を捕らえたことは確かだ。

  キャンプ中、岩村に聞いたことがある。「デビルレイズに落札されて正直、がっかりしたことはないの?」。「まったくないね」。岩村は力を込めて即答した。

  「最初から勝つのが当たり前のチームに入ったって、面白くもなんともないじゃん。デビルレイズは弱いけど、だからこそ、みんなが力を合わせて、一つでも上に行こうとしている。そういうところの方が働きがいがあるじゃん」

  確かに、ヤクルト時代から、岩村とはそういう気概を持った男だった。果たして、常勝軍団で育った松井に今、これほどの気概があるかどうか。シーズンは始まったばかりで結論づけるのはまだ早い。だが、岩村が松井の存在を上回るのも、そう遠いことではないかもしれない。



絶好調ルーキー岩村、快走3つのヒミツとは…

  メジャーリーグでは日本人野手勢がケガや不振で苦戦するなか、1年目のデビルレイズ・岩村明憲内野手が絶好調だ。なぜルーキーがここまで活躍しているのか。背景にある3つのワケに迫ってみた。

  日本では引っ張り専門、三振も多かった岩村の打撃は、メジャー入りしてから明らかに変わった。日本人初のメジャーリーガーで野球評論家の村上雅則氏によると、「オフに神宮の練習場で中西太さんとやった流し打ちの特訓がうまくいった。オープン戦では苦戦したが、公式戦に間に合った」という。

  かつて西鉄の名選手として活躍した中西太氏は99年にヤクルトの臨時打撃コーチを務め、その際に岩村が心酔。「何事にも苦しむことが後の礎となる」という哲学から生まれた座右の銘「何苦楚魂」の精神も中西氏から受け継いだものだった。

【流し打ち特訓奏功】

  「投手だったら日本時代の自分の投球をそのまますればいい。ただし野手は違う。ストライクゾーンや球種が全く異なる。中村紀洋(現中日)は自分のスタイルを崩さずに挑戦して、結果はあの通り。岩村は環境の変化にあわせ、見事に適応した」(村上氏)

  特にこれまで敵地で放った計6安打はいずれも左方向だ。「このまま自然体で色気を出さなければ3割も夢ではない」と村上氏の期待も高い。

【監督から厚い信頼】

  2つ目には監督からの厚い信頼があげられる。「マドン監督は機動力野球の信奉者で、走攻守の三拍子そろった岩村は大好きなタイプの選手」とは、『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑』(廣済堂出版)の編著者、友成那智氏だ。

  06年に就任したマドン監督はメジャーナンバーワンの知将として知られるエンゼルス・ソーシア監督を、参謀格のベンチコーチとして6年間支えてきた。ソーシア監督は機動力重視の「スモール・ベースボール」で成功した監督で、その背景には知恵袋だったマドン監督の存在があった。

  「マドン監督は岩村が盗塁に失敗しても全く気にせずどんどん盗塁のサインを出している。これはほれ込んでいる証拠。チームはクロフォード以外は長打狙いの打者ばかりなので、自分の野球哲学通りに動いてくれる岩村がかわいくて仕方ないはず。コメントも好意的なものばかりで、岩村自身も監督の思いを感じ取って必死なのだろう」(友成氏)

【本拠地が人工芝】

  さらに神宮でプレーしてきた岩村にとって本拠地トロピカーナフィールドの人工芝は大きな味方だ。守備ではスピーディーな打球処理をみせ、「打球の勢いが殺される天然芝に慣れたメジャーリーガーたちにあの動きはできない」(同)。守備と走塁はスランプがないといわれるだけに、守りと脚でリズムをつかむ岩村はメジャーで高い数字を残せそうだ。

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青木メジャーへヤク進…球団もおおむね容認の姿勢
ポスティング“承認”へ…岩村と同じ手法使い

もはや歯止めは利かない-。今オフの米メジャーへのポスティング移籍では松坂、岩村、井川と超高額マネーで野球ファンの度肝を抜いたが、大騒動再び!? 2年連続最多安打男のヤクルト・青木が25日、東京・新橋の球団事務所で契約交渉に臨んだ。その席でポスティングによる将来的なメジャー挑戦の意思をブチ上げた。ヤクルト側もおおむね容認の姿勢で、近い将来、「メジャーリーガー・青木」の誕生が見えてきた。

この日の交渉では7200万円増の1億4000万円の球団提示を保留した青木。だが今回に限っては、金銭よりも大切なモノがあった。

「金銭面の話というより野球人生の話を聞いてもらいました。何年か後にメジャーに行きたいと意思を伝えました」。約2時間半に渡った交渉後、開口一番で切り出した挑戦の弁だ。

「球団からは何年後とか確約的なモノはなかった。ボクも大学時代から育ってきた神宮、ヤクルトに愛着がある。まだヤクルトでやりたいし、キャリアプランを伝えたということです」と力説。が、青木のメジャー挑戦へのホンキ度は高い。

この日の交渉では、代理人の中川紘平弁護士を同席。球団サイドの「夢を持ち続けることはいいこと。高いレベルに向かっていくことは悪いことじゃない」(多菊球団社長)という返答を明文化し、2、3年後のポスティング“承認”へのたたき台にすることに成功した。実はこれ、すでにデビルレイズ移籍が決まった先輩・岩村が取った手法で、青木はその第1歩を踏んだ形だ。

約60億円にまで落札金が達したレッドソックス・松坂を始め、デビルレイズ・岩村が約5億円、ヤンキース・井川が約29億円と、今オフのポスティング市場は大活況。“メジャー予備軍”も、「先輩たちの後に続け」と色めき立つのは致し方ない状況だ。

ヤクルトのスタンスはこうだ。もともと、石井一、石井弘そして岩村とポスティングでのメジャー挑戦には寛容な姿勢で、「高い価値のある選手を(米国に)売るのはビジネスの1つの形」というのが多菊球団社長の持論。さらに、「いい成績を何年も続けなければいけない。そうでなければ(米国に)高く売れないし買い手がつかない」(同社長)という哲学を持っている。

主力選手の相次ぐ流出は、決してマイナス面ばかりではない。多額の入札金が入るのはもちろん、「将来的にはメジャー」という青雲の志を持つドラフト候補生たちに「ヤクルトはメジャーに行ける球団」というイメージを持たせることができる。ならば、“メジャーリーガー養成所”として割り切るのも、球団経営の1つのあり方かもしれない。


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