場外暴行:大仁田議員側の上告棄却、賠償支払い確定
大仁田厚参院議員とプロレスの試合をした際に、付き添っていた元レスラーの政策秘書から場外で暴行を受けたとして、プロレスラーの渡辺幸正(セッド・ジニアス)さんが、大仁田議員と秘書に1500万円の賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(泉徳治裁判長)は15日、大仁田議員側の上告を棄却する決定を出した。2人に連帯して78万円を支払うよう命じた1、2審判決が確定した。
1、2審判決によると、渡辺さんと大仁田議員は03年4月に東京都内でタッグマッチ(2人対2人の試合)を行い、事前の取り決め通り渡辺さん組が勝利した。試合後、渡辺さんは大仁田議員をけろうとして秘書らに押し倒され、顔をけられるなどして1週間のけがをした。1、2審は試合後の渡辺さんの行動を「事前の打ち合わせにない行き過ぎた行為」とする一方で「押し倒した後も暴行を続けた秘書の行為は正当防衛とは言えない」と判断。大仁田議員には使用者責任を認めた。【木戸哲】
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