“疑惑の一戦”秋山vs桜庭再審議へ
大みそかのK-1「Dynamite!!」で問題化した秋山成勲(31)の“オイル疑惑”などについて、K-1の谷川貞治イベントプロデューサー(45)は8日、改めてルールミーティングを行い、再審議する姿勢を示した。試合後、桜庭和志(37)がK- 1側に異議申し立てを行ったことに加え、インターネットなどで不信感を募らせるファンの声が相次いでいる状況に対応すべく、主催者がようやく動きだした。
すっきりしない形で終わった桜庭-秋山戦から8日。ネットを中心とするファンの声に突き動かされたのか、ついにK-1側が沈黙を破った。
谷川氏は、桜庭側が試合直後、判定への不服を抗議文として提出していたことを明かし「9日に審判団とのルールミーティングを行い、精査する」と明言。「問題があったという認識もある。検証はしっかりしたい」と、表情を引き締めた。
確認作業の具体例として、秋山の右手グローブに公認のロゴが入っていなかったことなどを挙げ、必要と判断されれば、選手からの聞き取り調査の可能性もあることを明言。細かな調査をすべて完了させた上で公式見解を発表する予定だ。
「あんなに怒りをあらわにするのは初めて」(谷川氏)というほど激高し、秋山の“オイル疑惑”を会場だけでなく、全国のお茶の間にアピールした桜庭。日本の格闘技界で一時代を築いた功労者に報いるためにも、このまま事態をうやむやに終わらせるわけにはいかない。谷川氏は「メーン以外でも、試合を止めるタイミングなどについて話し合う」と語った。今後の指針とするためにも、真相究明が急がれる。
K-1運営会社がデイリースポーツに抗議 「疑惑判定」真相解明はいつ?
TBS系で2006年大晦日に放送された「K1 Dynamite!!」の桜庭和志VS秋山成勲の「疑惑試合」について、スポーツ紙が「07年1月9日に審判団とのルールミーティングを行い、主催者が公式見解を発表する予定」などと書いたことに対し、K-1運営会社が「トバしすぎ」として抗議していた。真相究明へ動き出したかと思われたが、肩透かしだったようだ。
今回の試合の「疑惑」は、秋山が足に油のようなものを塗りタックルさせにくくしたのではないか、グローブに細工をしていたのではないか、また、桜庭がそれに気付いて「タイム」を要求したのに、レフリーが無視したのはなぜか、などだ。
「主催者が公式見解を発表する予定だ」と報道
07年1月9日のデイリースポーツはこう書いている。
「桜庭和志(37)がK-1側に異議申し立てを行ったことに加え、インターネットなどで不信感を募らせるファンの声が相次いでいる状況に対応すべく、主催者がようやく動きだした」
「『9日に審判団とのルールミーティングを行い、精査する』と(谷川貞治イベントプロデューサーが)明言」
「細かな調査をすべて完了させた上で公式見解を発表する予定だ」
こうした記事を同日付で書いたのはデイリーだけ。K-1の運営会社FEGにJ-CASTニュースが訊ねると、FEG広報はこう話した。
「この件(桜庭VS秋山)については触れないでくれと、言ったのにデイリーだけがトバした。デイリーには厳重抗議をしたところだ。ルール委員会うんぬんも昨年の話なのにそれをわざわざ取り上げて記事を書いただけ」
「疑惑」の試合の真相について、ファンからの問い合わせや抗議などが相次いでいることについても、広報は
「2ちゃんねるが騒いでいるだけ」
と答えるだけで、真相究明は望み薄のようだ。
レフリーブログ炎上はとまらず
一方で、この試合のレフリーを務めた梅木良則レフリーのブログ大炎上はまだ続いていて、同9日までに抗議のカキコミは1万5千を超えた。梅木レフリー本人が、07年1月9日から再開すると書いているため、
「梅木 さっさと出てこいやー」
「9日ですよぉ~~アクショ~ン!!アクショ~ン!!」
「真実を代理じゃなく梅木自身から聞きたい」
などのコメント催促のカキコミが相次ぎ、さらに、投稿者「梅木( 代理です)」というホントかウソかわからないカキコミも現れ、大炎上は当分おさまりそうにない。
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